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「秋野不矩展」印象と写実の共存 [美術展/博物館感想]

神奈川県立近代美術館 葉山
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/HallTop.do?hl=h

縁あって観に行きました。
秋野不矩のことは全然知らなかったんです。
ポスターを見てもピンと来なくて、インドとかあんまり興味ないし。
なんか風景とか人とか黒い犬とかガンジスを渡る水牛とか、ボワーンとして捉えどころのない感じ。
綺麗なんだけど、どちらかというとシャープなタッチが好きな私は、荒い仕上がりの絵を好きになれず、なんとなく流して見てました。
Save0002.JPG
でもふと、上の絵を離れて部屋の中心から眺めて見たら
凄い奥行きがあって、とても立体的にリアルに感じられた。
特に遠くの石畳の暗い感じとか、白壁と入口の明暗のコントラストが醸し出す質量感とか、実に上手いんです。

そうして他の絵も遠くで眺めてみると皆そういう効果があるんですね。近くで見ると印象的だけど遠くで見ると写実的という不思議な絵が大画面で迫って来る。
色合いは、黄土色を基調にしているのですが、たまに使われる青色が透明感があって実に美しい。まるで水の底の世界の様です。

あとで年表を読んで、50代になってからインドに渡って創作活動を活発に展開、90代になってもアフリカに描きに行っている女流画家、まさに超人だと知りました。

人間いくつになってもその気になれば夢を追えるものですね。私もまだ諦めないです。

<参考資料>
POST CARD「村落(カジュラホ)」1994年

「神奈川県立近代美術館 葉山」は実に素晴らしいロケーション。美術館横のテラスやレストランから見える海は絶景です。建物も新しくてとても綺麗。美術館の周囲を林の合間から海の垣間見える静かな散策路が巡っており、坂を下りれば砂浜もすぐ近くだ。もう美術館にしておくにはもったいない環境である
レストランのカレーも甘口で僕好みで肉も柔らかくて美味い。
惜しむらくはレストランの席数が少なくてえらい待たされること、そして逗子駅からのバスがえらい時間がかかって遠いことだ。やはり車で行くことが正解なのだろうが・・・車は無い!

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