補陀洛渡海 [山岳/巨石信仰・史跡探訪]
http://map.yahoo.co.jp/pl?type=scroll&lat=33.64051846&lon=135.93814101&sc=4&mode=map&pointer=on
昔、諸星大二郎にちょっとヤられた私は、昨年、妖怪ハンターシリーズが、SHUEISHA JUMP REMIXで再販されたことから、改めて読み返して、さらに雑誌「日本妖怪大百科」を本屋で見かけたことで、補陀洛山寺に行ってみようと思った次第(笑)。
「妖怪ハンター 水の巻」の”帰還”で描かれた様に、ここ補陀洛山寺で、僧侶は舵取りも無しに一人で、窓もない船室に入り、入口を板で塞がれ那智の浜から海へ流され、南方浄土を目指した。即身成仏の海版である。しかも恐怖にかられ陸に戻ってきた僧侶は、無理やり入水させられてしまうという恐ろしいものだ。
JR那智駅からほど近く、まず、寺の隣の熊野三所大神社が目に入って来る。元「浜の宮王子」で、人々は那智山参拝前にここで潮垢離(海に入って身を清める)を行ったそうだ。
木材の雰囲気がとっても良い、古びた上品な美しさの社でした。
補陀洛山寺。夏休みで那智滝の周辺は観光客で一杯なのに、この辺は人っ子一人いません。夏空を背景に新しく再建された寺の明るさと、当時行われた恐ろしい出来事が、静けさの中に不気味にくっきりと対比していました。
補陀洛渡海に使われた船。残念ながら当時を再現した模型です。
両側に鳥居がある所が特徴的で面白い。
こんな狭い真っ暗な空間に閉じ込められたら閉所恐怖症の私は5分と持ちません。
補陀洛渡海を行った僧侶の墓が寺の裏山にひっそりとありました。
補陀洛渡海の船が流された那智の浜。現在は何と海水浴場に。八月の下旬なので、人影はまばらで、当時をとても想像できない夏の日差しの中の、実に美しく透き通った青い海と白い砂が・・・。
我慢できず思わず泳いでしまったら、遠浅だが潮の流れが速く、気がつくと浜が凄い遠くに見えて慌てて戻りました。ちょっと怖かったです・・・
日本妖怪大百科 VOL.9―DISCOVER妖怪 (9) (KODANSHA Official File Magazine)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05
- メディア: ムック
xml_xslさん、nice!ありがとうございます!
by はなれざる (2008-10-29 13:45)
あんぱんち~さん、nice!ありがとうございます!
by はなれざる (2008-10-29 13:46)