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お別れはすぐに済んでしまった [追悼]

http://mainichi.jp/enta/geinou/graph/200905/09/index.html
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今日はキヨシロの告別式に行った。4時間並んだけどお別れは一瞬だった。涙を流す暇もなかった。あっけなさ過ぎる。なごりおしかった。(T_T)

本当に悲しみがこみ上げてきたのは終わって、「ラブ・ミー・テンダー」を聴きながら駅の階段を降りている最中だった。思わず階段を駆け戻ってホームで眺めた青空に、キヨシロがいなくなったことを実感した。

キヨシロ!本当にありがとう!さようなら!


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「ボスしけてるぜ」 [追悼]


RHAPSODY

RHAPSODY

  • アーティスト: RCサクセション,忌野清志郎,永六輔,仲井戸麗市
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2004/01/28
  • メディア: CD


当時、中学生だった私は、ある日、テレビを見ていてその奇妙なCMにぶっ飛んだ。
暗いステージの中、異様なしぐさをした男たちが、わけのわからない歌詞を叫んでいた。

「ボスボスボス!全くしけてるぜ!
 これじゃあんまりだ。
 青春が台無しだ!」

 それが、私がRCサクセションに惹かれた最初の曲、「ボスしけてるぜ」のシングルのCMだった。
 当時、「若者の労働意欲を失くす」というとんでもない理由で放送禁止になったのだが、どうも放送禁止になる前にテレビでCMを打ったらしい。今は普通だが、そのころは特定のミュージシャンの特定の曲が、歌番組で紹介されるとかではなくて、CMとして流されることは珍しかったから、とても目についた。そのCMが流れるたび、なんだ?この男たちは?なんなんだ?この歌詞は!なんでこんなものがCMで流れてるんだ?と興奮してしまった(笑)のを覚えている。

 当時、RCサクセションの存在は「雨上がりの夜空に」をラジオで聞いて知っていたけど、別にピンと来なかったし、その奇抜ないでたちや立ち振る舞いも、何か頭のおかしな人という感じがして好きになれなかった。
何よりも当時はテクノ全盛の時代だったから、YMOとかああいう電子音楽的なものが流行っていてRCの様ないわゆるロックは、私の中では、受け入れにくいものだったのだと思う。「ボスしけてるぜ」は割とG2のシンセサイザーの音が重視されていて入り込み易かったのかもしれない。けれど、シングル盤の音を「EPLP」なんかで聞いてみるとやっぱり、ポヨ~ンというかビヨ~ンという電子音がまぬけに聞こえて好きになれなかった。CMではライブ演奏で流れていたから、イメージが全然違っていた。「ラプソディ」の「ボスしけてるぜは」CMの音に凄く近くて、なんていうかレコードの綺麗に整理された音ではなくて、生の、悪のイメージが曲全体に滲み出ていて、凄く迫力があった。

 そして、この歌詞。当時の歌謡曲と言えばどれも男女の色恋沙汰の内容ばかりだったので、「給料あげてくれ」なんていう文句を歌詞にして、しかも女性が全く出てこない流行歌なんて考えられなかった。ましてそれをシングルのA面に持ってくるなんて!凄いカルチャーショックだった。
何よりも「全くしけてるぜ~青春が台無しだ」のキヨシロのシャウトは、当時の私の鬱勃とした日々をよく代弁してくれていた。何かあると私はこの科白を心に呟いていたような気がする・・・。

「次の日仕事さぼって寝てた。やる気がしねーやる気がしねー」なんだ?この内容は!大人のくせにそんなんでいいのか?別にそれでいいのか!時にはそうやって生きても構わないんだ!いつも聖人君子の様に生きる必要はないんだ!と何かもうまくいかない悩める時代を、キヨシロは優しくおおらかに包み込んでくれた。

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「俺は死なないから、大丈夫。」 [追悼]

訃報:忌野清志郎さん58歳=ロック歌手 がん治療続け
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2009/05/02/20090503k0000m040102000c.html


以前「絶望に効く薬」で山田玲司に「あと一年で死にますって言われたらどう生きますか?」と聞かれ、そう答えていたキヨシロ・・・。

思えば復帰後のあの無茶なライブも悟りを開いたような最近のCDも死を感じ取った故の行動だったんですね。

キヨシロは私はファンというのにおこがましいほど数えるほどしかライブには行ってませんし(特にパニックになってからああいう場所には行けなくなったので)嫌いな曲もたくさんあります。それでも物凄い影響を受けた曲やファッションや生き方があって、特に不正や権力に屈しない姿勢には常にはげまされたし、自身や恋人を見つめる純粋かつ独特な歌詞にもとても涙した覚えがあります。虐めにあった高校生時代、そして仕事がうまくいかなくて悩んでいた時期、どれだけ救いになったかしれません。謹んでご冥福をお祈りします。

全ての奴らに自由を!


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