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薄氷 [原発反対]

3月25日、マグニチュード7.0の「能登半島地震」発生。そのわずか日前に震源地と目と鼻の先にある志賀原発が、たまたま幸運にも運転停止していた。理由はそう、8年前に起こった「臨界事故隠し」でである。同原発設置における北陸電力の活断層評価はマグニチュード6.9しかなかった。今回の地震の揺れ(226ガル)は原子炉緊急自動停止規準(190ガル)を上回っていた。この薄氷を踏む思いこそが日本の全ての原発が置かれた状況である。そして当然の如く、今回も「外部への放射能漏れはなかった」と公表された。

もし志賀原発の原子炉が稼動中だったらどうなっていたのか? 地震大国日本に原発は本当に必要不可欠なのか? 「原油高でも電力価格安定」「温暖化ガス削減」などの名目で我々の大事な生命まで売り渡していいのか?そこまでして電気が欲しいのか?それが快適な生活なのか?そんな電気なら私は要らない。 東京電力でも78年の臨界事故隠しが発覚、職員組織ぐるみの隠蔽の前にそれでも「放射能漏れはなかった」という安全宣言の、一体何を信用すればいいのか? 白血病をはじめ放射能障害の重大なもの一つが癌である。日本の癌死亡率は米国を抜き、今や日本人の3人に1人は癌死、という冷徹な真実を我々はどう受け止めるべきか?繰り返す。「本当に放射能漏れはないのか?」 折りしも高知県東洋町は高レベル放射性廃棄物処分場の候補地調査に応募、巨額の交付金で頬を引っぱたかれた財政ひっ迫の自治体の長は、任期中に再建の名誉を得たいが為だけに、数十万年は放射能が消えない毒物で、県民の生命まで犠牲にしようとしている。日本に放射性廃棄物の地層処分が可能な場所などどこにもありはしない。いっそのこと最も電力を消費する東京のド真ん中の地下にでも作ったらどうだ!だって安全なんだろうが?それとも高知県民は死んでもいいが東京都民はマズいとでも? 原子力は電気しか作れない!電気は原子力以外でも作れる!風力、バイオマス、太陽熱、地熱、燃料電池でも温暖化ガスは削減できるし、それらが抱える技術的問題など原子力が抱える危険性に比べればものの数ではないことを早く認識すべきだろう。 そして政府が原子力に躍起になる理由は電気が欲しいせいではなく核技術にあることは明白である。我々は北朝鮮の様な核で他者を恫喝する様な国家と同等に成り下がっては、断じてならない!それでは広島で、長崎で奪われた尊い犠牲は決して浮かばれまい。


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