不憫 [政治/国際問題]
拉致問題を訴えれば訴えるほど、日本は国際的に孤立していくという皮肉。
それにしてもアメリカは「テロに屈しない」国ではなかったのか?
北朝鮮が製造した核兵器は、広島に落とされたものより小さい、核兵器としては小規模なものだ。にも関わらず核兵器を持ったという事実だけでここまで180度アメリカの態度が豹変してしまっては、日本を含め世界中の国が核兵器を持とうとしても不思議はないだろう。
アメリカは核兵器を発明した国であり、唯一実戦に使用した国である。それだけに核兵器の恐ろしさを誰よりも知り抜いているのだろう。思えばイラクに対してあれほど強引に戦争をしかけたのも、大量破壊兵器がないことを確信していたからに違いない。さも戦争が終わってから「大量破壊兵器はなかった。」などと白々しい発言をしたが、無いことを確信していたからこそ戦争を開始できたのだ。しかしイラクは今や泥沼の内戦、火の車だ。アメリカは石油の出ない北朝鮮なんぞにいつまでも構っている暇はない。早いとこ片付けてイラク戦後処理・イラン空爆に全力で向かわなければならない故の今回の大幅な譲歩。このままではイランも他の国も核兵器製造に追随するのは目に見えている。かくて世界は核兵器を持って睨み合うことになり、いつか管理者の手を離れ、大量の人命を奪うことになろう。
それにしても情けないのは、拉致問題が解決しないとエネルギー支援をしない日本の姿勢を、非難した韓国政府だ。韓国は日本よりも多くの国民を北朝鮮に拉致されているのに、同じ民族だからというだけで許されるとでもいうのか?拉致は誘拐であり立派な犯罪だ。誘拐は同じ民族どころか同じ国民の間で起きても犯罪ではないか!韓国政府は一体何を考えているのか。
結果、日本以外にとって拉致は全くどうでもいい問題になってしまった。「SONG FOR MEGUMI」に涙ぐむ横田早紀江さんが不憫でならない。腰抜け安倍政権がいつまでアメリカに逆らえるのか、お手並み拝見と行こう。
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