SSブログ

「個展 忌野清志郎の世界」もはや飛び跳ねないステージ衣装たち・・・ [美術展/博物館感想]

http://www.lapnet.jp/eventinfo/special/lm/kiyoshiro/info/index.html
Image250.jpgImage252.jpgImage253.jpg
今日(9/7)はラフォーレ原宿でやってる「個展 忌野清志郎の世界」を見に行きました。
キヨシロの描いた多くの絵や漫画、また愛用品(自転車やパレット)、ステージ衣装、ポスター、写真、更には数々の映像まで盛りだくさんな内容となっています。
もう二度と動かない派手派手なステージ衣装やブーツが、整然と並んでいる様は、なんともやり切れない悲しみに襲われます。しかしそれと対比して清志郎の描く絵はどれも温かみがあって、優しい気持ちにさしてくれます。多くがだいだい色を基調とし、非常に厚塗りでべったりと塗りこんであり、皆楽しげに笑っている絵画の数々。そして色調は同じでもどこか寂しげな、悲しげな眼差しの自画像・・特に1970年のデビュー1ヶ月前に描かれた自画像は、顔の部分を黄色い絵の具で塗りつぶしてあり、非常に怖いものを感じました。デビュー直前の不安な心理がキヨシロにのっぺらぼうを描かせたのでしょうか・・・でも抗がん剤で頭髪が全て抜けてしまった時の自画像は不思議と温かみのある笑顔なんですよね~ まるで全ての悟りを開いたお坊さんのようです。

そしてもっと楽しげなのがキヨシロの漫画やイラストの世界。小学生の頃に描いた伝説の雑誌「鳩」は3千円のカタログを買わないと中身が見れないので買ってしまいました~うまくできてますね~(笑)。多くは好みの時代劇をモチーフとし、どこかに必ず手裏剣を投げる男が潜んでいる様な(笑)。あと、キヨシロの絵にはなぜか魚がよく登場します。

そしてなんと言っても素晴らしいのはブーアの森に代表される楽しい童画です。子供が生き生きと躍動してきらきらと瞳を輝かせています。それはステージを飛び跳ねるキヨシロに通じるものがあります。永遠に少年の心を持ってあの世に旅立ったキヨシロ・・・

最後に「JUMP」http://www.youtube.com/watch?v=b85bd2f_G48や「UFO神社」http://www.youtube.com/watch?v=QnLJ6dA2uKc、渋谷のゲリラライブの映像を流しています。そこではもはや誰も歌わず、踊らずみな黙って座り込んで画面を見ています。
展示を見てる間もBGMに「自由」(こんなにBGMにふさわしくない曲があるだろうか!)http://www.youtube.com/watch?v=4qblgjxyQdcなんかがかかって自然と足踏みをしてしまいます。ガラスケースの中の展示品たちはみな音楽に合わせて「苦しい、狭いよ~、ぼくらを出してくれ~」と訴えているように見えました。係員の執拗なまでの「展示品に触らないで下さい」の科白(必ず2回繰り返す)はキヨシロのファンによほどタチの悪い奴らがいると思われているのか、ちょっとイラっとしました。でもみんな大人しく見ていましたよ、ラフォーレさん!本当のこと言うと、ガラスは叩き割りたかったし、ライブ映像の前では叫びたかったけどね、そこのところググっと堪えて・・・。まあ狭いです。清志郎の偉大な足跡を記すには、もっと広大な展示場が必要だぜ!漫画なんか無理やり展示してあるから重なって見えやしないぜ!それこそ床にぶぁ-と撒き散らして展示するとかさ。大人し過ぎる。絵画なんて縦に並べ過ぎて一番下の段は腰を屈めないと見れないから腰痛が悪化したぜ!展示のイロハがなってねぇ。まあラフォーレミュージアムに学芸員がいるとも思えませんが。全ての展示品に自由を(笑)!
ともかくもこうした個展を開催してくれたラフォーレには感謝します!キヨシロの魂は永遠なり!

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:アート

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。