天罰

　”カトリーナで死者、数千人以上か”　

このニュースを聞いて、タイトルの２文字が心に浮かんだ人も多いのではないか。
なぜなら、下記のニュースが同日にあったからだ。

”イラクで「自爆」の噂でパニック、死者千人以上”

なにしろ今回、ハリケーンの被害にあった南部諸州は、イラク戦争を起こしたブッシュ大統領の支持基盤だ。そして被害を受けた製油所などの石油業界もブッシュと繋がりが深い。
そして皮肉にもブッシュは夏休み中だった。

勿論、被災者には心からお悔やみを申し上げるが、ブッシュ大統領を支持した人々に天が変わって罰を下している、つい心の中で思ってしまう。醜い略奪が横行するニューオーリンズの街など見るにつけさらに、その思いは増してしまうのだ。そしてその天罰はブッシュを支持した日本にも等しくやって来る。もともと高かった原油価格はさらに急騰。日本の製造業界、航空業界など石油に関する産業は全て打撃を受ける。国民はガソリンや灯油価格の急騰、航空運賃の値上げなど、生活がますます圧迫されることになる。
　今朝の日経新聞に以下のような記事が載っていた。
”景気「踊り場後」回復穏やか”
　もともと踊り場なんてあったのか？景気回復なんかしていないんじゃないか？誰もが実感していることだろう。存在しない踊り場から脱却することはできない。にもかかわらず日銀が躍り場脱却を宣言しただけで個人投資家の多い株式市場は景気よく上がった。　全てはデマである。
今回のイラクのパニックも自爆テロのデマから起こった。そしてその被害は実際に爆弾を使うよりも
遥かに多く効果的だった。本当に怖いのは爆弾そのものではなく人間の心だ。

　今回のイラクの事件で被害にあった人に心からお悔やみを申し上げます。そして１日も早く、ブッシュ大統領が起こしアメリカが日本が支持した愚かな戦争が、終わることを心より願ってやまない。